こんにちは、管理栄養士のななたです。
今回は、このようなお悩みを解決するため、宅配弁当をおいしくする方法をまとめました。
食事は楽しみや癒しでもあります。
せっかくならおいしく食べたいですよね。
「なんかイマイチだな」と感じる原因や、栄養価アップのリメイク方法もあわせてご紹介します。
宅配弁当をおいしくするには?
大きくわけると2つの方法があります。
- 手を加えておいしさをアップさせる
- 好きキライや”飽き”の対策をする
順番に説明していきます。
手を加えておいしさをアップさせる
すこし手間はかかりますが、宅配弁当のおいしさがアップします。
できそうなものをくみあわせて、試してみてくださいね。
「手間がかかることはしたくない!」というかたは、次項まで読みとばしてください。
加熱時間を調整する
お弁当を電子レンジであたためすぎると、食感がわるくなってしまいます。
やわやわでべっちゃり……
おいしさが減っちゃう!
しかし、記載されている時間どおりにあたためても、いい具合にならない場合もありますよね。
理由は、おかずの塩分や水分の量、電子レンジの種類によってあたためる時間が変わるため。
以下の方法で微調整しましょう。
- まずは記載どおりの時間とワット数で加熱
- お弁当の「底」をさわってチェック
- あたたかくない場合
弱いワット数で10秒ずつ微調整していく - あたたかさにムラがある場合
- お弁当の向きを変えて加熱
- おかずの上下をいれかえるようにまぜて加熱
- つめたいおかずだけを別のお皿にうつして加熱
食中毒防止のため、しっかりあたためてから食べてくださいね。
揚げ物は食べる直前にトースターで加熱する
トースターで短時間あたためると、よけいな水分が飛んでサクサク・パリパリ感が復活します。
冷凍のおかずは、電子レンジで解凍後、キッチンペーパーで余分な油や水分をすってからトースターで加熱します。
水っぽくならないようにするためには、『霜(しも)』がつかないようにするのも効果的です。
冷凍庫のあけしめは素早く!
温度を調整する
お弁当のおかずをあたたかいものと冷たいものに分け、それぞれの温度を調整。
料理には『おいしい』と感じる温度があります。
あたたかいもの | 62℃~70℃ |
つめたいもの | 5℃~12℃ |
あたたかいものは熱すぎないくらい、
冷たいものは冷蔵庫から出したてくらい。
しかし、宅配弁当ではどのおかずも同じ温度。
食べているあいだも変化がなく、飽きやすくなってしまいます。
そこで、おかずを分けて温度を調整。
- 冷たいほうがおいしいおかず
冷凍品の場合は、別の食器にうつして先に加熱。
冷蔵庫に入れて食べる直前まで冷やしておきましょう。 - あたたかいほうがおいしいおかず
食べる直前に電子レンジであたためます。
見慣れたお弁当箱から食器に移しかえることで、見た目もおいしそうになりますよ。
次でくわしく説明します。
食器に盛りつける
宅配弁当の容器から、自宅で使っている食器へおかずを盛りつけなおす。
料理の見た目が良いと味もおいしく感じるようになります。
理由は、”人間の脳は情報の約80%を視覚から得ている”といわれており、心理学の”後光効果”もはたらくため。
後光効果(ハロー効果):
良いイメージにひっぱられ、実際のことがらも良い方に思いこんでしまう現象。
この人は身だしなみがキッチリしてるから、仕事できそう!っていう思いこみとおなじ。
宅配弁当の容器は毎回おなじなため、飽きの原因のひとつになっています。
洗い物は発生しますが、食器にうつしかえてみると、不思議とおいしさを感じやすくなりますよ。
うつしかえるときに、おいしそうに盛りつけるのもポイント。
食器は大きすぎないものを使い、高さが出るようにします。
つめたいものはガラス製の器を使うと、より涼しげになりますよ。
ワンプレートにすると、お皿を何枚も洗わなくてすみます。
見た目もオシャレに。
盛りつけのテクニックも身についていきます!
食感や味を調整する
食感を良くする
食感がでる食材をおかずに足す
食べたときに『パリッ』とした歯ざわりや、『シャキシャキ』した歯ごたえがあると、おいしく感じますよね。
しかし、宅配弁当はできあがってから時間がたっているため、食感が悪くなってしまいがち。
高齢者でも食べやすいよう、あえてやわらかく作られているところも。
そこで、食感がでるよう工夫します。
おひたしなどにかけると、食感だけでなく風味や見た目もよくなります。
塩分はおさえたまま、ビタミンやミネラルもとれちゃう優秀な食材です。
さらに生野菜をたすと、効果が大きいです。
お弁当を食べ続けていると、新鮮な野菜が恋しくなるもの。
冷蔵庫にミニトマトやレタスなどをストックしておき、添え野菜として少量ずつ使うなど、コストと相談してとりいれてみてください。
生野菜で口内をリフレッシュ!
食感もバツグンです。
風味を良くする
やくみなどを利用して風味をつける
肉や魚のおかずの”くさみ”が気になるということもありますよね。
風味をつけることで、塩分を足さなくてもおいしく食べることができます。
以下のようなチューブタイプ香辛料も便利です。
- わさび
- からし・マスタード
- おろししょうが
- おろしにんにく
- きざみ青じそ
- きざみゆず
- ゆずこしょう
味を調整する
しょうゆやソースなどの調味料をかけて味を調整
宅配弁当は、塩分に配慮されているものが多いです。
そのため「味気なくてごはんがすすまないな」と感じてしまうことも。
風味づけだけではものたりないときは、ソースやドレッシングなどの調味料を足しましょう。
『すこしの塩分オーバー』よりも、『ごはんを食べずに栄養不良になる』ほうを避けていただきたいです。
塩分が気になる方は、減塩タイプの調味料がオススメ。
品ぞろえのいい通販が便利ですよ。
送料無料で、まとめて試せるセットもあります。
医師も推奨ショップ!減塩なら減塩専門店「無塩ドットコム」のお得な初回限定セット!
もちろんかけすぎには注意が必要です。
食事制限があるかたは、主治医の指示にしたがってください。
リメイクやアレンジをする
宅配弁当のおかずに手を加えて作りかえる
もはや自炊の域ですが、手作りごはんに生まれ変わらせます。
食材を足すことで、栄養価もアップします。
自分で作った料理や、できたての状態はおいしく感じる!
リメイクの例をいくつかご紹介します。
おひたしが水っぽい場合
- しぼって汁気をきる
- 少量のだし醬油やゆず果汁などと和える
- かつおぶしをトッピングする
ツナ缶とまぜてツナ和えにするなど、食材を加えても◎
焼き魚がパサつく場合
- スライスチーズやピザ用チーズをのせてトースターで焼く
- 身をほぐして、ごはんと調味料で炒めてチャーハンにする
- お茶漬けの具材にする など
炒め物が水っぽい場合
片栗粉を少量ふりかけてまぜ、小さい鍋で加熱。
とろっとした食感になり、味がからみやすくなりますよ。
ついでにごま油などをくわえて風味をだすのもオススメです。
とんかつ・フライものが硬い場合
すき焼きのタレで煮て、卵でとじ、カツ丼に。
ころもがフニャフニャしていておいしくないときにもオススメの方法です。
めんつゆと冷凍の大根おろしでみぞれ煮にしても。
きざみネギをトッピングするといろどりや風味もよくなります。
きざみネギやチーズは冷凍でストックしておくと便利です。
主食を変える
主食を白ごはん以外に変更
ごはんは自分で用意しているという方は、主食を味つきごはんや麺類、パンなどにします。
ボリュームのある『主食』を変えることで、気分が変わりますよ。
暑い時期は、ぞうすいやそうめん、うどんを冷やしておくと食べやすくなります。
好きキライや”飽き”の対策をする
いくら味がいいものでも、キライなものや、飽きているとおいしく感じられません。
他社のお弁当や宅配弁当以外のサービスを検討してみてください。
メニューがえらべる宅配弁当3選
以下の条件で、手軽にためせるところを厳選してまとめました。
すべて冷凍での定期配送になります。
公式サイト | 1食あたり 価格(税込) | 品数 | メニュー数 (2024年6月時点) | 送料 (税込) |
ワタミの宅食 ダイレクト (選べるセット) | 475円 | 3品 | アイスなど含む 67種 | 800円 (北海道・沖縄県以外) |
nosh-ナッシュ | 599円 | 4~5品 | 82種類 | 東京都: 1,056円~ (地域と食数で変動) |
ライフミール | 490円~ | 3~4品 | 44種類 | 980円 (沖縄県以外) |
配送のストップもできるため、頻度を調整して使うのもアリ。
”飽き”を解消する方法
同じ会社のお弁当の頻度をへらす
今たのんでいる宅配弁当のほかに、
などを組みあわせます。
月ごと、平日と土日、昼食と夕食などで使いわけ、同じものが続かないようにします。
よりくわしい解説は、以下の記事でご紹介しています。
宅配弁当をおいしく食べよう!
いかがだったでしょうか。
宅配弁当にすこし手を加えることで、おいしく食べられるようになります。
あまりにも口に合わない場合は、別のものに切りかえることも方法のひとつ。
初回の割引きなどを利用して、自分に合ったものを探してみてください。